浮気の定理
「あ……すみませんでした

年上の方に向かって失礼なことを……

あんまり肌とかきれいだったから……つい」



間違えてしまった恥ずかしさと、自分より綺麗な肌に引け目を感じながら、そう謝る。



すると彼は目を大きく見開いて、驚いたような顔をした。



「肌……ですか?」



どうやらそこに食いついたらしい。



「はい……私なんか年下なのに、副店長に比べたらひどいもんです」



半ば非難めいた口ぶりでそう言えば、彼はフッと顔を緩めて可笑しそうに笑った。



「もしかして、妬いてます?僕の肌に」
< 102 / 730 >

この作品をシェア

pagetop