浮気の定理
真由を宥めるように涼子がそう言うと、少し不満気な顔をしながらも、なんとか納得してくれた。



ありさも苦笑いしながら真由の様子を見ている。



気がつくと店の外の景色はもうすっかり暗くなっていた。



「そろそろ出よっか?」



ありさの言葉を合図に私たちは立ち上がった。



「次の番は誰だっけ?」



伝票を持ちながら、ありさが振り返って涼子と真由に聞いた。



次のおすすめ映画の順番だということは言わなくてもわかる。
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