浮気の定理
最後のドルチェが運ばれてきた頃、ありさが真由に言った。



「ねぇ、いいかげんに白状しなさいよ?いるんでしょ?男!」



真由は紅茶のパンナコッタを口に運びながら、ちらりと目線だけをありさに向けた。



「あぁ、それ、私も聞きたいと思ってた」



桃子が隣の真由を横から覗きこみながら、ありさの質問に乗っかる。



涼子はそれを黙って傍観していた。



あまり一斉に質問攻めにすると、真由が話さないんじゃないかと思ったからだ。




「友達ならたくさんいるけど、彼氏じゃないよ?

まあ、ご飯食べにいくくらいはするけどね」



みんなの期待とは裏腹に、真由はしれっと否定する。
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