浮気の定理
それはそれから一ヶ月ほど経ったある日のことだった。



以前は週に2回は私を求めてくれていた彼が、あれから一切私に触れてこないことに気付いた。



私自身……記憶がないとはいえ、他の男性と体の関係を持ってしまった以上、しばらくはそんな気になれなかった。



だからまさかその時は、こんなに長く雅人に触れてもらえなくなるのだとは思いもしなかった。



シングルとセミダブルのベッドが並んだ寝室で、いつも誘ってくるのは雅人だったのに……



いつまで待ってもそんな気配はなかった。
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