浮気の定理
誰もいない小会議室に入り、鍵を閉める。



山本が私の方に向き直って気まずそうに顔を見た。



「あれ?こないだ言ってた、メールって……」



返事をしようとしたけれど、喉が張り付いて声が出ない。



仕方なく小さく頷くと、山本は小さく息を吐いた。



「正直……焦った……

でもあれはこのままじゃエスカレートする

俺に任せてくれないか?」



「……任せるって……何する気?」



ガサガサする喉から絞り出された声は、少し掠れてる。



「危ないことなら……止めて?」
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