浮気の定理
それを聞いて初めて、私は雅人が疲れてたから拒否してたんじゃなかったことを知った。



やはりあの時の……



私の行動を許した訳じゃなかったんだと気付く。



それ以上どうすることも出来なくて、私は自分の行為を戒めた。



それからしばらくしてからだ。



雅人の帰りが遅くなるようになったのは……



不安で仕方なかった。



捨てられるかもしれない恐怖に怯えるようになった。



雅人の帰りをひたすら待つ日々は、辛くて寂しいものだった。



けれど私には起きて待つほどの資格がない。
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