浮気の定理
そんな真由の態度に気付いているのかいないのか、ありさは話を続ける。



「だって、最近真由さ?

羨ましい!とか、紹介して!とか、全然言わなくなったじゃない?

それって好きな人が出来たからじゃないの?」



しつこいありさに真由がうんざりした顔で溜め息をついた。



「桃子のこともあったし……、やっぱりあたしは男を信用できないって結論に至ったの!

それに最近、旦那の愚痴、言わなくなったのありさじゃない?」



矛先が自分に来て、気まずくなったのか、ありさはそれきり口をつぐんだ。



場の空気を和ませるのは、いつもは真由の役目なのに、当の本人が変な空気にしているのだから困ってしまう。
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