浮気の定理
「ごめんね?真由……私、しつこかったよね?

でもさ、自由に恋愛できる今のうちに、たくさん恋した方がいいと思ったんだよ」



ありさの言葉に、真由はピクリと眉を動かす。



何か言い返しそうな雰囲気の真由を、桃子がなんとか制した。



「でもありさ、真由が今、そういう気持ちになれないなら、仕方ないよ

恋なんて、無理してするもんじゃないし、ねっ?」



桃子のフォローにありさは渋々頷いた。



「真由もムキにならないの」



今度は真由にそう言うと、桃子は私はわかってるからとでも言うように、優しく包み込むような笑顔を彼女に向けた。
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