浮気の定理
涼子は自分から好きになった勇さんと、頑張って頑張って結婚することが出来た。



だから、雅人の気持ちがよくわかるって、自分と重ねて話してたのを覚えてる。



それだけに結婚が決まった時もすごく喜んでくれたっけ。



自分と雅人を重ねる涼子は、私と勇さんを重ねるかもしれないと思った。



それは勇さんがもし私と同じことをした時、涼子が許せるかどうかということになる。



男と女だから、私みたいに泥酔している間にってことはあり得ないけれど、想像はしやすいかもしれない。
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