浮気の定理
離婚には応じない。



勇の態度は頑なだった。


やはり裁判しかないのだろうかと憂鬱になっていたその数日後――



急に事態は一変した。



勇から離婚に応じるという連絡が入ったのだ。



当然条件はあったものの、一歩前進したことにホッとしたのを思い出す。



それからはトントン拍子に話は進み、勇には会うこともないまま、離婚は成立した。



それが真由のおかげだと涼子が知ったのは、それから少したってからのことだ。
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