神様お願い 僕を殺してください
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「ほら、そこまで疲れはないはずですよ。人間のままで、天使の仕事を頑張りなさい。」
過去を思い出していた彼が、ふと我に帰る。

そして、彼は少しムッとして言い返した。
「神様だって、覚えてる?僕が人間になったら、あの子を必ず幸せにしてみせる!って言ったこと!」
「えぇ。覚えてますとも。」
神の声はいつでも冷静だ。

「それにしても…はぁ。辛いなぁ。なんで神様、こんなことするのさ。」
女性が入っていった部屋の前。彼は呼吸を落ち着ける。
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