スタードロップス
なぜあなたの前で弾かないか?


そんなの簡単だ。


「弾けないからだよ。」


「…やっぱりだ。」


そんなことを呟いていたなどつゆ知らず、


「…なんか言いましたか?」


「いや?困ったなぁ…」


むっとした顔で顎に手を当て、
ぼそぼそと何かを言っている。


「あっ、いいこと思いついた!


俺だけのピアニストになってよ」


…なにか波乱が起こりそうな予感。

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