先輩、大好きです。
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今日も裕翔先輩のため、購買へ走る。
自分でもおかしいって分かってる。
それでもまだ好きだなんてね、
笑えちゃうよね、ほんと。
…ドン!
痛っ!
誰…?
「君?大丈夫!?」
そう言って覗き込んできたのは、紛れもなく彼だった。
…金沢 皇先輩。
優奈先輩と仲のいい、。
あの先輩。
「はい。
金沢先輩も大丈夫ですか?
前見てなくて…ほんとにすみません。」
そう言って顔を上げると、ニコッと微笑む金沢先輩がいた。
「良いって、大丈夫だよ。
…由奈ちゃんだよね?
裕翔のパシリの。」
こうやって、第三者に言われると辛くなる。
「はい。
そうですけど何か。」
「ちょっと話したいことがあるから、裕翔に渡したら中庭に来て。」
その瞳は真剣、そのもので。
「はい。」
裕翔先輩を見るはずだったのに、見れなくなってしまった。