先輩、大好きです。



きょうはね、別れを告げるための日。



最後の思い出の日。




私知ってる。




裕翔先輩、優しいからここに迎えに来てくれること。




きっと、3分もすればやってくるんだ。



優しい笑顔で「どおしたの?」って。




「ゆなー!!!

どこー???

でてきてよー!!!」




…ほらね、来たでしょ。



私、ぜーんぶ知ってるもん。



「裕翔先輩。私ここです。」



「!


ゆなっ!



心配したじゃん!



どうしたの、?」




どうしたの、それはあなたでしょう?




言うこと、あるでしょ?




でもきっと、優しすぎる先輩だから別れなんて言えないでしょ?




だから、私からいうよ。



とっても辛いこと、泣くかもしれない。



それでもね、言っておかないといけないことは、たっくさんあるから。
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