3年後、あの約束の続き
「いきなり玄関のドアが開く音がして・・・お母さん具合悪いから帰ってきたかなって思って・・・」
私は急いで玄関に向かった。
「すると・・・・・・『あの人』が立っていた」
『あの人』
精神病院にいるはずの『あの人』
彼の手には‐刃物を持っていた。
あの人は私に襲いかかる。
必死に逃げて抵抗をした。
それでも‐背中を切りつけらる。
ワンピースが、徐々に赤く染まっていく。
「『あの人』は、私を殺すのが目的じゃなかった。
『一生消えない傷』と『一生の苦痛』を与えるのが目的だった」
もっとも‐死んでも構わないという気持ちもあった。
‐一生苦しんでね、エミ
そう言って、胸ぐらを掴んで『あの人』は立ち去った。
‐玄関にガソリンを撒いて、火を着けて