3年後、あの約束の続き
「私、章だったら何されてもいい。絶対に嫌いにはならないよ」

そう言うと、章はゆっくりとベッドの中央へ引き寄せた。


「俺はヒドいよ。君の今までの罪悪感を利用しようとしている。絶対に断れないだろうなっていう」
私を押し倒す姿勢で、目を合わせずに言った。

「大丈夫だよ、私にはずっと章しか居ないから」
そうして章の頬に触れると-ゆっくりと唇同士が触れ合った。


1度触れあうと‐ぐっと力強くなり、息も出来ないほど激しくなる。


そして章は、自分の服に手をかける。
シャツのボタンを全て開けて、その場に脱ぎ捨てる。
着ているもの全てを脱ぎ捨て、私に跨がる姿勢になる。


「そっちは、脱ぎたくないんならいい」
その言葉に、ブンブンと横に首を振る。

「それは嫌。ちゃんと温もりを感じたい」


すると-ゆっくりと私のシャツのボタンに手をかけた。



「俺が全部、忘れさせてあげるから」


私のシャツをゆっくりと脱がせて、ぎゅっと私を抱きしめる。


-ずっとこのままでいたい


身体が章への思いで溢れている。


‐章の体温を感じながら、夜は深さを増していく
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