誓いのキスをもう一度
病人に謝られるために、私は母を看病していたんじゃない。
看られる側が、謝りたいと思うくらいの罪悪感を抱かせるような看病をしていたら・・と思ったら、私は絶対、介護生活のすべてを後悔していただろう。
それだけに、母の最期の言葉は、とてもありがたかった。
私が抱いていた罪悪感を、母が全て許してくれたことで、私は救われた。

母は、最期の最期まで、私を気遣ってくれた。
親として。そして、一人の人間として。

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