誓いのキスをもう一度
母側の親族が積極的に協力してくれたおかげで、慌ただしくも、ある程度彼らに任せつつ母の葬儀を済ませた私は、母を亡くした喪失感を抱く暇もないまま、双子の弟・怜人が入院している東京へ向かった。
怜人の容態は、一進一退といったところか。
身動きが取れない弟は、残念ながら母の臨終にも駆けつけることができなかった。
この知らせを病室のベッドで寝たままま聞かされた弟は、思ったとおり、自分を責めた。
包帯が巻かれた腕を目のところに当てて、密かに嗚咽を漏らす弟の姿は痛々しかった。
でも、自分を責めたところで母は戻ってこない。元気な母は絶対に。
何より、母があんな病気になったのは怜人のせいじゃない。誰のせいでもない。
「怜人はこれからだよ。これから再起をかけてがんばるんだよ。私もついてるからね。一緒にがんばろう」
「・・・ぉぅ・・・」
やっぱり母の死が心理的に応えたのだろうか。
怜人はその日、意識不明の重体になってしまい、集中治療室へ移されたものの、20時間後に意識を戻した時、弟は不思議なことを言った。
「母さんに会った」と。
怜人の容態は、一進一退といったところか。
身動きが取れない弟は、残念ながら母の臨終にも駆けつけることができなかった。
この知らせを病室のベッドで寝たままま聞かされた弟は、思ったとおり、自分を責めた。
包帯が巻かれた腕を目のところに当てて、密かに嗚咽を漏らす弟の姿は痛々しかった。
でも、自分を責めたところで母は戻ってこない。元気な母は絶対に。
何より、母があんな病気になったのは怜人のせいじゃない。誰のせいでもない。
「怜人はこれからだよ。これから再起をかけてがんばるんだよ。私もついてるからね。一緒にがんばろう」
「・・・ぉぅ・・・」
やっぱり母の死が心理的に応えたのだろうか。
怜人はその日、意識不明の重体になってしまい、集中治療室へ移されたものの、20時間後に意識を戻した時、弟は不思議なことを言った。
「母さんに会った」と。