【続】ねぇ…先生。。
『零!!』
後ろで叫んでる声が聞こえるけど私は振り向かない。
振り向いちゃ負け
私はきっと足を止めて亮二と言葉を交わしてしまう。
そして私は速度を上げる。
大学の中をこんなにダッシュしている人はそういないだろう
『だから…ちょっと待てって!!』
腕をガシッと捕まれる。
え…?
なんで…
追いつかれた…??
『零…お前…足…はえーよ』
後ろを振り向くとやっぱり亮二がいて。
肩で息をしながら私を睨む。
「亮二…だって…足…速いよ」
息を切らす私たち2人はベンチに座る。
『零…陸上部だった??』
息が整ったところで亮二が口を開く。
「違うよ
帰宅部」
そう答えると亮二は目を丸くした。
『俺…陸上部だったけど
零、陸上選手なみに速いよ』
そんなことないって、なんて言いながら胸がざわついていた。
理由なんてよくわかんないけど落ち着かなくて。
先生…どうすればいいのかなぁ…