はっぴーえんど。
「ただいま。」
樹くんは4時頃に部屋に入ってきた。
私はそっぽを向いたまま返事をしなかった。

「ご飯…食べてないの?」
家政婦さんらしき人がお昼も持ってきたけど、私は手をつけなかった。

「ちゃんと食べないとダメだよ。」
樹くんは私が座るベッドの横に腰掛けた。

「お腹、へってない」

樹くんは見たことない制服のポケットから小さな紙袋を取り出した。

「これ、クッキー。有名なお店のやつだから美味しいと思うよ。」

「…制服。」

「ああ、これ。俺編入したんだ。それより、一緒にクッキー食べよ?」

私は首を横に振った。
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