はっぴーえんど。
すんでのところで止まる俺の手。

「ど、どうしたんだよ…神埼…。」

少しびびっているのか、相川は顔が青い。

「ああ、虫がついてたんだよ。飛んでったから平気だよ。」

相手の恐怖心を説く笑顔を俺は知っている。


「ちもちわりぃ。」

祐太が俺にしか聞こえないような声で呟いたが、俺はスルーした。

「で、話って何?」

まぁ、大体のことは分かるけど…

「ここじゃ、あれだから空き教室いこーぜ。」
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