はっぴーえんど。
神埼…樹…?

「あ、あぁぁぁぁっ!いっくん!」

私は大口を開けて叫ぶ。
だって…だって…!
自分でも心拍数が上がっているのがわかる。心なしか、顔も赤くなる…。

「……もう、あえないと思ってた…。」

「俺も会えるとは思ってなかったから嬉しいよ。またよろしくね。」

差し出された大きな手。
私はそっと手を差し出す。
彼の手は予想よりも大きく、私の手を包み込んだ。久しぶりの感覚…。

……やっと、会えた。

「うんっ!よろしく!」

私は満面の笑みで答えた。
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