はっぴーえんど。
「あ、なんでもねぇ。」

「もーっ。びっくりした…多分、この後、部活のオリエンテーションあると思うから、その後一緒に帰ろ!」

どーせ、俺が断ったら寂しそうな顔するんだろ…

「俺、いいや。お前等2人で帰れよ。」

でも…少しくらい…いいよな?

「えええっ。」

口をへの字に曲げて、意義ありそうに俺を見る。

「ゆーたも一緒に帰ろうよ…。」

だんだん小さくなっていく声。
俺はその姿だけで顔が緩みそうになる。

「わーったよ。俺も帰る。」

「やったぁ!!」

彼女は嬉しそうに飛び跳ねた。
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