はっぴーえんど。
「二人とも試合おつかれさまーっ」

私は痛む足をかばいながら2人に駆け寄る。
裕太にはあんまり怪我のこと知られたくないし…
めっちゃ心配されそうだもん!

「ありがとう。鈴の声はよく通ってたね。」

うーっ。恥ずかしいのに…!
樹くんは痛いところをついてくる…。

「おい。」
不機嫌気味に裕太が私の頭に手を置く。

「あ、裕太…ごめん…。わたし…あんなに叫んじゃって…」

「あやまんな、ばか。…あーちがう。その…俺の方こそごめん。さっきは鈴のおかげで勝てた。ありがとな。」

裕太は私から目をそらすと耳まで真っ赤にして背を向けた。
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