私と貴方
2❀✿私と貴方

···出逢い


私と螢斗の出会いは、
お互いの友人の紹介だった。

私達は、前に付き合っていた
彼氏・彼女と別れて
落ち込んでいた日々を
過ごしていた。

それを見兼ねて、
お互いの友人が
紹介してくれたのだ。

螢斗の大学の友人
山口 篤( やまぐち あつし )と
私の幼馴染の
青山 千乃( あおやま ゆきの )

大学の合コンの飲み会で
知り合った二人が意気投合して
私達の話しになり
後日、四人で食事をした

そんな二人に紹介された
私は、柚子 19歳
彼は、螢斗 22歳

私は、看護学校に通っていて
螢斗は、大学四年生。
(卒業後の就職先も決まっていた。)

私達は、
お互いを気に入ったわけでは
なかったが······

友達として·····
食事をしたり···
遊びに行ったり····
そんな日々を過ごしていた。

まるで·····
お互いの暇な時間を埋めるように。

螢斗は、
大学も別々になった彼女が
就職先でも離れるのを知り
彼女から別れを告げられた、と。

柚子は、
柚子が、結婚したいと思った時期と
彼が、結婚したいと思った時期が
噛み合わずに、別れる事になった。

そんな私達は、
螢斗が一人暮らしを始めると
柚子は食事を作りに行ったり
掃除、洗濯をしたりと
螢斗の身の回りの世話を
するようになっていった。

それは、螢斗が頼んだわけでも
柚子が、やろうかと言ったわけでもない。

二人は、自然とそんな日々を過ごし
恋人同士のようになっていた。

そんな時に
 柚子が妊娠した。

両家の両親も
二人を認めてくれて
結婚することを祝ってくれた。

だが、
螢斗は、私が看護学校を休学する
事を気にかけて
詫びてくれたが
私も螢斗との関係を
続けていたのだから
謝られることではない
と、話した。
< 2 / 30 >

この作品をシェア

pagetop