私と貴方

···再会


そこは・・・

『Warm pIace』(温かな場所)


荷物の片付けも終わり
天気も良くポカポカしていたので
外へ散歩に出掛けた。

砂浜に腰かけて
海を見ていたら····
本の栞が飛んできて
あっ·····と·······拾いあげると

「申し訳ない
ありがとうございます。」
と、声が。
「いいえ、どうぞ。」
と、渡すのに顔をその人に向けると
「えっ·····柚子?」
「あっ·····螢斗さん?」

柚子が出て行ってから
久しぶりに·····二人は会った。

蛍斗は、柚子の顔を
本当に久しぶりに見た。
ずっと、後姿をばかり見ていたような····

お互いに年を取り
おじさん・おばさんになっていたが····
お互いに···再会には驚いた·····

それから、いろんな話しをした。

螢斗は自分のしでかした事を
改めてきちんと詫びたが
柚子が、
「もう忘れました。」
と、言うと蛍斗は苦笑いをしていた。

螢斗は、
自分の両親の葬儀等の話しをした。
柚子は、
螢斗が来ると思い出席しなかったのだ。

その代わりに
命日には、必ず花が供えた。

花を供えてくれているのは
柚子だと螢斗もわかっていた。

子供達の結婚式には、
螢斗は出席を辞退していたから
その話を柚子は聞かせた。
孫の話も含めて。

二人は、話がつきることなく
いつまでも話していて
夕飯を食べてからも柚子の部屋で
話した。
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