イケメン御曹司は一途な溺愛王子でした~愛の重さはヘビー級?!~
にらめっこしてても仕方ないので、服を着替える。

シンプルだけどシルエットの綺麗なカシュクールワンピース。
胸の下からの切り替えでその下は綺麗なプリーツの入った動くとフワッとなるスカート。
丈はマキシ丈。
志帆さんいわく、背が高い私だから似合うと言ってくれた。
志帆さんは小柄だから確かにマキシ丈は不向きだ。

綺麗な紺のワンピースに合わせてネイルも昨日シンプルにベージュピンクに白のフレンチネイルにした。

初夏を迎えているこの時期なので、足もお揃いのペディキュア。
ただ、足にはフレンチネイルにプラスしてドッドも入れた。
上手く出来て満足している。

髪はストレートで、片耳だけ掛けてそこをピンで止めた。
そして、メイク。
派手になりすぎないようにとシンプルだけど少ししっかり目に今日はアイラインを引く。

くっきりした目元を見て思わず微笑む。
周りの目がなければ、実は自然と笑える。
自宅でお笑い番組を見る時はクッション抱えて一人でヒーヒー言ってることもある。

でも、極度の人見知りであり成長に伴い多少落ち着いたとはいえ、その残りが外では動かない表情筋なのである。
人見知りの緊張から顔が固まってしまうのだ。
受付について3ヶ月、私の表情は仕事に指し迫られて少し動くようになったくらいだ。
道程は遠い。

思わず鏡の自分の顔を見ながら溜息をつきつつ、準備を進めるのだった。
< 10 / 85 >

この作品をシェア

pagetop