イケメン御曹司は一途な溺愛王子でした～愛の重さはヘビー級？！～

時間も時間だったので、トイレを済ませたあとはリビングまで行き、テレビの前のソファーに腰を下ろしテレビをつけた。
ぼんやりしながら、今日のニュースを見る。

そんなふうにボケーっと、しているうちに午後七時を時計が差す頃微かに『カチン』という音がして、トットットットッと早い足音のあと『ガチャ』とリビングのドアが開いた。
ソファーからというのもあまり良くないかなと立ち上がろうとしたら、それより早く玲一さんがこちらに来た。

「ただいま、莉々花。よく眠れましたか？」
「おかえりなさい。はい、サンドイッチとお水ありがとうございました」
「食べたんですね。用意しておいて良かったみたいですね」

ニッコリとした笑顔を見るとホッとした。
家主のいない大きな家に一人というのは、けっこう身の置き場に困っていたのだ。

「着替えてきます、そのあと夕飯の準備をしますから少し待っていて下さいね？」

そう言うとリビングの左側のドアを開けて入って行った。
あの部屋が玲一さんの寝室なんだろう。

して、夕飯の準備をするとはデリバリー？それとも寝てる間にお手伝いさんが来てて作り置きをチンするの？
どうするんだろうと疑問が浮かぶ。
もう少し体が動けば簡単な料理くらいなら出来ると思うけど、今日は無理かな。
なんて、考えてたら玲一さんがラフでシンプルなTシャツにハーフパンツで出てきた。