イケメン御曹司は一途な溺愛王子でした~愛の重さはヘビー級?!~
部屋着で、かなりラフな筈なのにモデルの様な雰囲気のある感じになるのはイケメンと育ちの良さからだろうな。
ホントにすごい人だよ。
などと一人でうんうん首を縦に振っていたら

「莉々花、あまり首は激しく動かさないでください。昨日打ったばかりなんですから」

少し咎めるような口調だけど、目は心配の色を浮かべている。
私の後頭部に手を添えながら額同士をコツんとする。

「莉々花があんまり、身体に無頓着な行動をするなら、部屋を分けずに僕の部屋に連れ込みますよ?」

その言葉に目を思いっきり見開いたのは、言うまでもない。
このイケメン御曹司と同じ部屋で寝起きしろと?
私の心臓が止まるわ!!

「それは、無理!無理です!!」

横に振ろうとした動きも、後頭部がっちり抑えられているので小さく震えるに留まった私に

「それじゃあ、大人しくいい子にしていてくださいね?それが出来ないなら僕は実力行使しますからね?」
「わ、わかりました」
「じゃあ、簡単なものしか作れませんが、夕飯を作りますのでもう少しここでテレビを見て大人しく待っててくださいね?」

そう言うと、玲一さんはキッチンに行ってしまった。
キッチンからはこのテレビとソファーは丸見えだ。
約束通り大人しくここで待たねばならない。

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