フォンダンショコラみたいな恋(短編)
第2章
誠と知り合ったのはのは高一の夏休み終わってすぐ。



入学して半年で、クラスメイト全員の顔と名前が一致するかも怪しい頃だった。



それでも、誠のことは知ってはいた。



クラスでとても目立つ存在だったから。



本人は地毛と言い張るかなり明るい髪の色。
くしゃっと笑うときに見える八重歯。
痩せていても男の子らしい逞しさ。



彼を嫌いになる人などいないだろうと言うほど、整った容姿。



いつも周りには人がたくさんいる、クラスの中心人物。



誠はいつだって輝いていた。
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