好きって言ってもいいですか?

確認したくて目をもう少し開けようとした時に、一人、私の方へ走ってきた。

「亜子!!」

え、夏目さん…?

気付いたら抱き締められていた。

「ごめんな、ごめん。今日、麗奈ちゃんから連絡があって…亜子が心配だって。なんでか?て聞いたら、可愛くなったから、って」

「え、え?可愛くなったから心配…って、そ、それだけですか?」

夏目さんは私から体を離して縄を解いてくれた。

「おい、お前なんなんだよ!俺のもんだぞ!」

男が夏目さんに後ろから切りかかってきた。
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