あんずジャム



だから──



「ねえ、次のターゲット、あのおとなしそうな2年生の子かな…?」


「だろうね、かわいそう。」


「あの子、明らかに坂井のこと知らないっぽかったし…大丈夫かな」




優羽が出ていった後、主に3年生の女子が、優羽に同情するようなことをこそこそと話していたことなど、知るよしもなかった。



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