総長様の復讐
頭では、分かってる。


もう、復讐は関係ない。


ただ、君を想うーーだけ。


なのに、、



「なんだよ、兄貴兄貴って。


本当は、兄貴とやってんじゃねーの?」





違う。





そんなこと言いたくない。



思ってない。





なのに、出る言葉はひどい言葉ばかり。




「頼くん、泣いてるのーー?」




はあ?泣いてるのは、お前だろ。







ポタン………ポタン。



地面を濡らす水滴。



濡れた頬は、確かに俺のだった。




なんでーーーー?


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