彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)




「半グレが違法ドラッグや売春で悪さしてるって本当ですか?」

「知ってどうする?」



突き放すように言われる。

それでも私は言ってしまった。



「なにか力になれませんか?」

「凛!?」

「馬鹿にしてんのか?」



瑞希お兄ちゃんがギョッとし、おじさんが目つきを鋭くする。



「なんで、不良のガキに助けてもらわなきゃなんねぇんだよ!」

「いえ、困ってるみたいですから・・・」

「お前が龍星軍をやめることが一番助かるよ!」

「ぶぅぶっー!それじゃあ、悪ガキ世界は乱世になる系~!」

「誰が乱してんだ!?」



ちーちゃんの言葉に別の声が反応する。



「幡随院、MESSIAHの頭・黒木とは知り合いだな!?」



そう言ったのは―――



「はあ?お前誰?」

「岩倉って人ですよ、ちーちゃん。」



いつも一言多い若い刑事さん。

彼の登場で、おじさんの顔のしわが増えた。



「なんでテメーがここにいるんだ、岩倉!?弁護士の相手してんじゃないのか!?」

「それは荒川さんが引き受けてくれました!」

「けっ!お前に任せきれないから、交代させられたんだろう!?弁護士1人、あしらえないのかよ!?」

「ここは俺に任せて下さい、バラさん!」

「おい、何する気だ岩倉!?」

「バラさん、これはチャンスですよ!幡随院にMESSIAHともめさせて、そこを検挙すれば一石二鳥じゃないですか!?」

「ウェイウェイウェイ!良い考えだけど~やることまる聞えだと意味ない系?」

「ホントそれ。本人の前で作戦内容を話すのは、ちょっと・・・」

「うははは!アホやなぁ~!」

「ああ!?しまった!」

「にゃははは!ガチだコイツ~救えないバカ系?」

「最近の若手エリートってお勉強は出来るけど馬鹿なの?」」

「うははは!アホならぬ、バカやなぁ~!」

「う、うるさい!うるさい!黙れ!この~」

「~この大馬鹿が!!」

「痛い!?」


真っ赤な顔の岩倉同様、赤い顔でそんな彼の頭に拳を落とすおじさん。



(ホントに馬鹿だわ、この人・・・)



〔★みんなの意見が一致した★〕





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