彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)



周りは若い子ばっかりだった。



(ここが、丸山さんの教えてくれた広場・・・・)



家出した子達が集まる神待ちスポット。



(坂口さん、いるかな?)



行方不明の話を聞いてから、真っ先にこの場所が思い浮かんだ。

いなくなったとしたら、神待ちスポットに来ている可能性がある。



(ちーちゃんが言うには、坂口さんの持ってた薬はMESSIAHがさばいている薬・・・)



もしかしたら、彼女はMESSIAHのメンバーと一緒にいるかもしれない。

最悪、捕まってるかもしれない。



(とにかく、MESSIAHと接触できるようにしなきゃ!)



凛道蓮の姿でやってきたが、見当たらない。

坂口さんとなずなちゃんらしい子はいない。

というか、顔が上手く見えない。

みんな下を向いて、熱心にスマホを触っているから。

ネットで、泊めてくれる相手を探してるみたいだけど・・・



(あの子なんか、小学生じゃないの?)



上限はともかく、下限が・・・ランドセルを背負っててもおかしくない子もいた。

聞いたわけじゃないし、童顔なだけかもしれないけど、心配になる。

大半は女子高生ぐらいだと思うけど、家なき子がこんなに多いとは・・・



(坂口さんを探しつつも、なずなちゃんも探そう。)



とりあえず、神待ちしてる子に聞いてみようか・・・

壁にもたれながら、なずなちゃんの画像を画面に出す作業をしている時だった。



「坊や1人?」

「え?」



声をかけてきたのは、知らないお兄さんだった。

人の良い笑顔で話しかけてくる。



「腹減ってない?ご飯食べてる?」



同意するべきか迷う。



「おごってあげるから一緒に食べない?この辺りには詳しいんだ。」



(怪しいな・・・)



そう思ったけど、最後の言葉に心惹かれた。



(この辺りに詳しいなら・・・)



ついて行くのもありかもしれない。

何か聞けるかもしれないけど、危ないかもしれない。

でも、ヤバかったら逃げればいい。

トンファーも持ち歩いてる。



〔★いつでも攻撃できる★〕



< 255 / 534 >

この作品をシェア

pagetop