彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)
周りは若い子ばっかりだった。
(ここが、丸山さんの教えてくれた広場・・・・)
家出した子達が集まる神待ちスポット。
(坂口さん、いるかな?)
行方不明の話を聞いてから、真っ先にこの場所が思い浮かんだ。
いなくなったとしたら、神待ちスポットに来ている可能性がある。
(ちーちゃんが言うには、坂口さんの持ってた薬はMESSIAHがさばいている薬・・・)
もしかしたら、彼女はMESSIAHのメンバーと一緒にいるかもしれない。
最悪、捕まってるかもしれない。
(とにかく、MESSIAHと接触できるようにしなきゃ!)
凛道蓮の姿でやってきたが、見当たらない。
坂口さんとなずなちゃんらしい子はいない。
というか、顔が上手く見えない。
みんな下を向いて、熱心にスマホを触っているから。
ネットで、泊めてくれる相手を探してるみたいだけど・・・
(あの子なんか、小学生じゃないの?)
上限はともかく、下限が・・・ランドセルを背負っててもおかしくない子もいた。
聞いたわけじゃないし、童顔なだけかもしれないけど、心配になる。
大半は女子高生ぐらいだと思うけど、家なき子がこんなに多いとは・・・
(坂口さんを探しつつも、なずなちゃんも探そう。)
とりあえず、神待ちしてる子に聞いてみようか・・・
壁にもたれながら、なずなちゃんの画像を画面に出す作業をしている時だった。
「坊や1人?」
「え?」
声をかけてきたのは、知らないお兄さんだった。
人の良い笑顔で話しかけてくる。
「腹減ってない?ご飯食べてる?」
同意するべきか迷う。
「おごってあげるから一緒に食べない?この辺りには詳しいんだ。」
(怪しいな・・・)
そう思ったけど、最後の言葉に心惹かれた。
(この辺りに詳しいなら・・・)
ついて行くのもありかもしれない。
何か聞けるかもしれないけど、危ないかもしれない。
でも、ヤバかったら逃げればいい。
トンファーも持ち歩いてる。
〔★いつでも攻撃できる★〕