彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)
◇半グレ狩りに内緒で出動!?家出っ子達を救出せよ!!◇



真夏の行水はいいが、時と場合による。



「わははははは!」

「それで、水をかけられたのかよ?」

「やぁーだぁ、ドラ猫みたいじゃない?」

「今日は最高気温だ。よかったな、瑞希?」

「よくねぇよ!!」



からかう仲間達を怒鳴りつける。

少し前に、龍星軍の縄張りで、売春と薬が流行り始めてると知った。

やってるのは、最近目立ち始めたMESSIAHという半グレのガキ共。

元総長としては、現役の4代目に任せるべきとは思ったが、わけあって俺達初代メンバーで調査に乗り出した。

いやいやではあったが、俺が女装し、女探偵・鈴音ミクとして動いた結果。



「凛たんと遭遇した挙句、知らない奴に水ぶっかけられて、凛たん連れて行かれるとはなぁ~?」

「すぐに取り押さえられなかったなんて・・・・女の子の姿、動きにくかったのみーちゃん?やっぱりヒールより、パンプスがよかったかしら?」

「油断しすぎたんだろう、馬鹿め。」

「わははは!そこまで、女らしい演技しなくよかったんじゃねぇせーの!?」

「うっるせぇよっ!!」



会長から依頼を受けたらしい4代目総長である凛と鉢合わせして、凛は汚いおっさんに連れて行かれた。



「凛道を助けたのは、どんな奴らだった?」

「ホームレスみてぇな汚い兄ちゃんだ。」

「わはははは!あの野郎~ホームレスにもダチがいるのかよ!?」

「いいわよね~自然界の男♪たまに、掘り出し物があるから!」

「凛たんと連絡とれたのか?」

「大丈夫だって返事はきたけど・・・・」



誘拐かと焦ったが、すぐに凛とLINEで連絡がとれた。

無事ではあるらしい。



〔★しかし、瑞希は水害にあった★〕



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