青春の蒼い花

同じ屋根の下


「お母さん!どういうこと!?
聞いてないんだけど!!!」

少し冷静になってから、よく考えてみると、
私の母はたく兄が教育実習としてうちの学校に来ていることをいたということだ。

なら、なんで私にいってくれなかったの?

まんまと母の策略にハマったような気がして、腹が立った。


「だってー、蒼衣の驚く顔が見たかったんだもん☆」


可愛く言っているようだが、もういい年を過ぎたおばさんのウインクなど、うざい以外の何者でもない。


私はいつまでもお茶目でいたずら好きの母に呆れ果て、ため息を漏らした。

「でも、お母さんが考えたんじゃないからね。卓巳君が蒼衣を驚かそうって言ったのよ。」


たく兄が?


って、そうであったとしても

そのたく兄の案にルンルンでOKする母の顔が目に浮かぶ。


たく兄も何かとサプライズとかするのが好きだからなー。


たく兄を睨みつけるといたずらがバレた子供のような笑顔をしている。


この顔…、私好きだったなー。



なんて、何浸ってんだろう。












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