青春の蒼い花
少し落ち着いて顔を上げると
高津がびっくりした顔で私を見下ろしていた。
そしてようやく自分がした恥ずかしいことに気がつき、高津からすぐに離れた。
振り向いてたく兄を見ると、たく兄もびっくりした顔であった。
何か言わないと
そう思っても何も言葉が出なかった。
自分でもなんでこんなことをしたのかわからなかったから。
私が頭を抱えていると
「蒼衣、ちょっと来て」
そう言って私を引っ張り出したのはたく兄だった。