綺麗なブルーを描けません
柊くんの隣に、綺麗な顔立ちで、柊くんよりさらに背が高い男のヒト。

「あんたがいるってこと、忘れてた。…何でかな」

柊くんの声。

「今、うちに来てるぞ。助けたかったら、連れ戻しに来い」

言って、こっちへ向かて歩き出す。

そして、あたしとすれ違いざま、あたしの頭からつま先までを一瞥して行った。

うわ、腹立つ~あいつ。

思わず、振り返って、背中を睨む。

「…江間さん…」

柊くんがあたしに気付いた。

とりあえず、今のヒトのことは置いておこう。

「…行かなかったの?」
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