これはきっと恋じゃない。
「おー、おまえたちすっかり仲良しだな」
言いながら机の前に立ち止まる。
よく笑う先生ではあるけど、今はその笑いが怖い...
実際、私自身あまり目立つ生徒じゃないし、
先生から声をかけられるときなんて何か頼み事されるときぐらい。
そして、その頼み事がだいたい尊弥絡みなんだよね...
ああ、面倒なことじゃないといいな...
「...なんですか」
「ん?ああ、いや別に。
まあ、もともと仲いいか。
幼馴染だもんな」
言いながら一人で納得したようにうなずきながら教卓の方に戻っていく。