これはきっと恋じゃない。





「さあ、尊弥くん、たくさん食べてね

尊弥くんが来るっていうから張り切っちゃった」


お母さんは楽しそうに取り皿に料理を盛っていく。




尊弥が来るからこんなにたくさん作ってたのか...



「...」


私は静かに料理に口をつける。




「みんなでご飯なんていつ以来かしらね」


「たまにはいいわね」


なんてお母さん同士は会話に花を咲かせているけど、私たちは黙々と箸を進めるだけ。





なんで急にみんなでご飯なんだろう


どういう風の吹き回し?



って頭の中には疑問ばかり浮かんでくる。






< 163 / 180 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop