これはきっと恋じゃない。





そんな私をよそにお母さんは続ける。



「これで一緒に住むのも問題ないわね」

ってご機嫌にご飯の箸を進める。





「...は?」



それとは反対に私と尊弥の箸が止まる。




「一緒に住む?」



「誰と誰が?」



私たちの口から交互に質問が飛び出す。




いまいち状況が呑み込めない私たちにお母さんは平然として答える。



「南都と尊弥くんが」




「...」




私と、尊弥が...一緒に住む?




頭の中でお母さんが言ったことを繰り返してみるけどやっぱり理解が出来ない。




...なんの冗談?




何言ってるの?





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