はちみつ・lover 2~夏はまだまだ終わらない!?~
とか何とかたわむれていると、渚がどさくさ

紛れに葵さんに抱きついた。


・・・くっそぉ・・・もう我慢出来ない。

俺の葵さんに抱きつくだと!?お前なんか

指一本触れちゃダメなんだよ!


「葵さ「さ、次行くか」」


声を掛けようとしたのに、渚は気づいてい

てスルーした。思わずガクッと肩を落とす。

5歳くらいの女の子になぜだか慰められた。


はぁ・・・俺、せっかくのデートなのに。

こんなのでいいのか?


パラソルの下は日陰になって快適だけど、一

人でいたってむなしいだけだ。周りは家族

で来ていたり、友達やカップルで来ていた

りする。それなのに俺は独りぼっち。こん

な理不尽な事あっていいのか!?


考えても仕方がないので俺はそのまま眠りに

ついた。どうせあの二人を追い掛けたとこ

ろで、あいつは巧い事言って葵さんを独り占

めするに決まってる。
< 18 / 26 >

この作品をシェア

pagetop