亡霊
俺は、医師の付き添いで松浦に会いにいった。


腕に


胸に


包帯を巻いた松浦アミがいた。



天井を仰ぐアミの顔はぼんやりとしていた。



俺に気づいたアミは、顔だけ動かして瞬きだけを繰り返す。


「莉乃、残念がってたっしょ。

私がーー生きてて……」



!!!!!


「どう言う意味??」


問わずには居られなかった。




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