天ヶ瀬くんは甘やかしてくれない。
天ヶ瀬くんには敵いません。



大変な事態が起こった。


わたし浅葉ももに、なんとラブレターが送られてきました。

朝、普通に登校してきたら、机の中に一通の手紙らしきものが。


『放課後、伝えたいことがあるので、校舎裏で待ってます』


差出人不明……。

でも、これってたぶんドラマとかでよく見るラブレターでは……!?


と、思いそれを花音に見せると。


「えー、なんか怪しくない?しかも校舎裏に呼び出しって。せめてどこの誰かくらい名前書いといてくれないとね」

「怪しいかなぁ……?」


「うん、そんなの信じないほうがいいって。それにわざわざ行くことないんじゃない?ももには天ヶ瀬くんがいるわけだし」


そういえば、天ヶ瀬くんとちゃんと気持ちが通じ合って、また付き合うことになったのは、花音には報告済み。

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