守りたい人【完】(番外編完)
ちょっと、私、何調子こいた事言ってるの!?
自衛隊の事なんて、何も知らないクセに~!
脳内で1人悶えていると、隣にいた鍛冶君がニヤリと口角を上げた。
「な~んや、見せつけてくれるなぁ」
「み、見せつけてなんかっ」
「顔真っ赤やで」
「知ってますっ」
「頭ポンポンの威力は偉大やな」
「もう、黙って下さい!」
茶化されて更に顔に熱が溜まる。
それでも、口元は弧を描いていた。
僅かだけど微笑んだ、朝比奈さんの表情が嬉しかった。
「さ~て、念には念をや。いつ何があってもいいようにしとこかぁ」
ひとしきり、いじり倒してきた鍛冶君だったけど、気を取り直したように大きく背伸びをして椅子から腰を上げた。
その広い背中にパンチを繰り出したい気持ちを抑えて、コクンと頷く。
「私もいつでも出れるようにしときます」
そう言って、途中だった夕食の準備に取り掛かった。
――きっと、氾濫なんてしないだろうって、楽観的に思いながら。
自衛隊の事なんて、何も知らないクセに~!
脳内で1人悶えていると、隣にいた鍛冶君がニヤリと口角を上げた。
「な~んや、見せつけてくれるなぁ」
「み、見せつけてなんかっ」
「顔真っ赤やで」
「知ってますっ」
「頭ポンポンの威力は偉大やな」
「もう、黙って下さい!」
茶化されて更に顔に熱が溜まる。
それでも、口元は弧を描いていた。
僅かだけど微笑んだ、朝比奈さんの表情が嬉しかった。
「さ~て、念には念をや。いつ何があってもいいようにしとこかぁ」
ひとしきり、いじり倒してきた鍛冶君だったけど、気を取り直したように大きく背伸びをして椅子から腰を上げた。
その広い背中にパンチを繰り出したい気持ちを抑えて、コクンと頷く。
「私もいつでも出れるようにしときます」
そう言って、途中だった夕食の準備に取り掛かった。
――きっと、氾濫なんてしないだろうって、楽観的に思いながら。