クールな御曹司の契約妻になりました

成松さんから言われたことは肝に銘じたはずだったのに……。

自宅内の事務所で簡単な事務作業を終えたのは、もうお昼過ぎ。

それからいつものように気持ちよく乾いた洗濯物を取り入れ、夕食の下ごしらえまで済ませた。

夕方近くになって、いつものルーティンでポストに届いていた郵便物を取りに出る。


『二階堂 香穂様』

名前の隣には大きな文字で重要書類在中と書かれた、他の郵便物よりも一回り大きな郵便物。

私宛に重要書類の郵便物なんて珍しいな。

結婚してから、私に届く郵便物なんて数えるほどしかなく、そのほとんどはDM。

重要書類は、基本的に成松さんが私に直接届けてくれるから、この家に届く郵便物は千裕さんのものがほとんどだというのに。


< 155 / 244 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop