闇を抱える蝶と光輝く龍
「咲哉さん。1-Sってどんなクラスなの?」


教室に向かっているとき咲哉さんに聞いた


咲「あぁ。Sクラスは容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群、それから族、もしくはレディースの幹部クラス以上しか入れないクラスなんだ」


「じゃあ、私は何で入るの? 」


見た目は普通だし⦅美少女⦆、運動神経もそこそこだし⦅抜群⦆、族のことは内緒だし


咲「(全部当てはまるけどな)お前は頭脳で入ってもらう」〈セリフのかっこは心の声です〉


なるほど。頭脳なら納得


私は7歳で有名なS大学卒業したからね


咲「ここだ。俺が呼んだら、入って来いよ」


「分かった」


ってかここ、うるさくね?


咲「お前ら静かに―」


女子生徒1「えー、それマジ?」


女子生徒2「マジマジ!ヤバかった!」


男子生徒1「でさーあいつがその時―」


男子生徒2「マジで雑魚だな」


あーあ、咲哉さんを怒らせたな


バンッ


咲「お前ら!静かにしろってつってんだろ‼」


シーン


うわーみんな黙っちゃったよ


咲「今から転校生を紹介する入ってこい」


えー、この状況で?仕方ない


ガラ…


スタスタ


咲「じゃ、自己紹介」


「三国結衣です」


咲「(それだけかよ?)じゃあ、結衣の席は窓側の一番後ろの席な」


やったー!ラッキー!


暖かいし、寝れるし、最高じゃん


私は指定された席に座った


でも、この列なんか変だよね


他の列に比べて席が少ない


図で表すと

窓 空 空 男 男 男 女
窓 空 空 男 男 女 女
窓 私 空 男 男 女 女
窓    男 男 女 女
窓    男 男 女 女


こんな感じ


それに私の席の周り空席なんだけど


ま、いっか


咲「じゃあ、1時間目は自習な」


咲哉さんテキトーだな


朝早かったから寝よ


おやす


ガラガラ


誰だよ‼私の睡眠を妨害したのは


?「あ!いたよ。門の前にいた子」


?「ほんとだー。席近いね」


?「まさか同じクラスでしたか」


?「……うざ」


?「……」


それぞれ個性があるな


それにこの人たち顔整ってる。羨ましい!


顔だけね


?「ねーねー。君名前は?」


え?いきなり?


「人に名前聞くときは自分から名乗るのが普通じゃない?」


?「え?僕たちのこと知らないの?」


なに?自意識過剰?


「知るわけないでしょ?今日会ったばかりだし」


?「…まあ、いいや。僕は、結城 晴斗(ゆうき はると)だよ」


薄紫色の髪で瞳は紫だ。人懐こくって可愛い顔してるね


?「僕は、結城 尚斗 (ゆうき なおと)。晴斗とは双子で僕は兄ね」


この人顔は似てないけど性格と話し方は似てる。瞳は一緒だけど髪は紺色だ


この二人、双子だからなのか雰囲気もそっくりだな


?「僕は橘 舜(たちばな しゅん)です」


この人は髪は黒で瞳も黒。敬語で話すしっかりものの眼鏡くんって感じかな


?「……」


舜「陸も自己紹介してください」


?「……チッ、坂本 陸(さかもと りく)」


舜「すみません。陸は女嫌いなんです」


あー、やっぱり。そんな感じしたもん


髪は水色で瞳は青。すごく冷たいオーラ出てる


?「一ノ瀬 桐人(いちのせ きりと)だ」


この人は髪はこげちゃで瞳は灰色。性格は俺様だな


みんな名前言ったから私も言うか


「私は三国 結衣」


晴「結衣ちゃんか。よろしくね」


…出来ればこの人たちとはよろしくしたくない


ここ騒がしいから他のところ行くか


私が教室を出ようとすると


晴「どこ行くの?」


「どこでもいいでしょ」


そう言って私は教室を出た
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