闇を抱える蝶と光輝く龍

闇討ち

【桐人said】


俺たちは笑顔で接客するのに限界を感じ


客が少なくなったところで屋上でサボっていた


晴「はぁー。疲れた」


尚「もうヘトヘトだよ」


陸「……死ぬかと思った」


舜「当分コスプレはしたくないですね」


みんなの意見には俺も同感だ


もうあんな服は二度と着たくない


俺は「はぁ」と一つため息を着いた


舜「結衣さんが気になりますか?」


舜が不意にそんなことを聞いてきた


「…なんでそんなこと聞くんだよ」


舜「見てればわかりますよ。桐人が結衣さんの事が好きなことくらい」


やっぱり舜にはバレたか


いや、もしかしたらほかのやつにもバレてるかも


結衣、今何してるんだろう


屋上にいないとなると、体育館か?



ガチャ


その時、屋上のドアが開いた


結「やっぱり、ここにいたんだ」


ドアの方から結衣が笑顔で入ってきた


晴「ゆーちゃん。どうしてここに?」


結「教室に戻ったらみんながいないから、ここかなって思って」


そう言って結衣は俺たちところに来て座った


ん?今の結衣いつもとなんか違う


「…結衣、何かあったか?」


不思議に思って聞いたら


結「え?何もないよ?」


結衣は目を泳がせながら言った


嘘だと分かったがこのときの俺は深く考えなかった
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