闇を抱える蝶と光輝く龍
ガラ…


教室は廊下と違って友達と話している声だけだった


はぁー疲れた…


晴「ごめんね。結衣ちゃん。迷惑かけて」


尚「僕達もあれがヤダからたまにわざと遅刻したりしてるんだけどなかなか収まんないんだよね」


舜「ほんとにいい迷惑ですね」


桐「あぁ。朝から萎える」


陸「……ウザイ」


さっきは気にしてないみたいだったけどやっぱり嫌だったんだ


確かに毎朝これじゃあサボりたくなるね


「ねぇ疲れたから、授業サボろ?」


尚「そうだね。僕たちも受ける気失せたし」


舜「それでは屋上行きますか」


晴「さんせーい!」


陸「……(コクン)」


桐「あぁ」


私たちは屋上に向かった


あ、ドアもう直ってる。さすが葵さん早いな


ってことはお母さんちゃんとお金払ってくれたんだ


後でお礼を言わなきゃ


「あ、鍵取りに行かなきゃ」


私が取りに行こうと引き返そうとすると


桐「それは必要ない。俺たちが持ってる」


すると皆鍵を持っていた


「え?なんで?」


晴「言ったでしょ?ここは僕たちの溜まり場だよって。理事長が入学の時にそれを許可してくれて僕たち全員に鍵くれたんだ」


葵さん、こういうところは優しいんだよね


陸が鍵を開けて私たちは屋上に出た


晴「うーん!やっぱり屋上は最高だね!」


尚「本当!なんか解放感あっていいよね!」


舜「誰も来ませんから静かですしね」


桐「一番いい場所だな」


陸「……(コクン)」


私は青空を見ながら呟いた


「…舞」


私の小さな声は誰にも届かなかった


?「…舞?」


ある一人を除いて
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